スペースとは何なのか?#2 ~4条件から考える~
#1で要素を紐解いていきました。
時間と選択肢があるのは分かりましたね。
では4条件と言ったのは何故か?
ボールを持ったときの決断の助けとするためです。
下の表を見てください。
では順番に説明していきます。
まずA
選択肢がある
時間がある
という状況です。
これは
選択肢がある→味方が近くにいる
時間がある→相手DFが周りにいない
と考えることができます。
パスで前進させるためには十分な条件といえるでしょう。
次にB
選択肢がない
時間がある
という状況です。
これは
選択肢がない→味方が近くにいない
時間がある→相手DFが周りにいない
となります。
相手DFが周りにいないけど、味方が近くにいないのでドリブルやロングキックで遠くの味方へ運ぶということが考えられます。
そしてCは
選択肢がある
時間がない
という状況です。
これは
選択肢がある→味方が近くにいる
時間がない→相手DFが近くにいる(ボールホルダーにプレスがかかっている)
となります。
この状況は判断を早くして迷わなければ味方にパスをして前進できます。
時間がなくても選択肢があれば前進できるわけです。
最後にD
選択肢がない
時間もない
という状況です。
ここまでくると分かってくるでしょうか?
Dの状況は相手DFのプレスを受けているけれど味方が近くにいません。
勘の良い方はご名答。
「孤立している」というやつです
味方が近くにいない状況で相手DFのプレスを受けているので孤立しています。
では整理しましょう。
A:スペースが十分にある。とても良い条件。
B:スペースはあるが個人の能力で前進することになる。
C:スペースはあるのでチームワークで前進することになる。
D:孤立。難しいプレーを行わなければいけない。
となります。
A.B.Cはスペースがありますが、Dはスペースがありません。
では時間と選択肢の計り方はどうなるのでしょうか?
まず時間ですが、
これはDFとの距離やDF同士の距離ですね。
ここが遠ければ遠いほどプレスをかけるときに距離が長くなるのでOFに時間が与えられます。
選択肢の計り方はOFとの距離、OF同士の距離で決まります。
ではその距離とは?というところを#3で説明していきます。